実写のフォトリアルな映画をアニメーションから分ける要素のひとつは線である。線とは、アイデアもしくはグラフィック的な表象として以外の実在を持たない、概念上のメタ対象である。線はフォトリアルな映画には必須ではない。ドイツのアニメーション作家ライムント・クルメが手がけたヒルトン・ホテルのためのテレビ広告5本を例として用いつつ、この論文は、アニメーション化された1本の二次元的な線に内在する逆説について問う。線はそのとき、抽象的・幾何学的構造物であり、同時に、エナジーとエントロピーのエキセントリックな視覚化でもあるのだ。クルメのアニメーションが強調するのは(たとえそれが広告キャンペーンであっても)、線が動くとき、それは決して「モノ」ではなく、差延を意図し表示するということ、そして線の幾何学が示唆する以上に常に偶然生を有し、生を生きるということである。
- 2022年3月14日
『アニメーション研究』第20巻第2号、第21巻第1、2号と、『Animation: An Interdisciplinary Journal』第14巻第3号から第16巻第3号の論文情報を追加。
- 2020年2月14日
トップページに検索窓と更新履歴の設置。『アニメーション研究』第20巻第1号と、『Animation: An Interdisciplinary Journal』第14巻第1号、第2号の論文情報を追加。4件の推薦文献リストとそれに伴う新規文献の追加。
韓国のアニメーションは、1990年代の後半より文化産業の観点から認知されはじめ、そのことはアニメーションにおける様々な方向への多彩な変化に影響を与えた。政府の支援やポリシー、韓国のアニメーション構造強化するための関連組織の設立、メディアにおける多彩な変化の要求に対応するための産業の制作システムの変化、アニメーション制作における多角的な技術、大学における集中的な教育といったものは、アニメーションのインフラストラクチャーや短編制作を強化した。とりわけここでポイントとなるのは、アニメーションが放映される窓が、DMB放送の開始による画期的な変化を体験しているということである。
この論文は、アニメーションの実践と理論における二つの注目すべき声、出口丈人と山村浩二との対話である。東京で行なわれたこの対話は、脱中心化を通じた拡張という概念を、アニメーションの主題およびそれが語られる場所という二つの観点から追うことになる。脱中心化は、同世代の(アニメーションも含む)芸術作品に対する我々の理解が、社会政治的な背景の変容や拡張を通じていかに形成、解体、再構築されているのかという観点から考察される。アニメの分野におけるレイヤーの進化を理解するため、複雑さとハイブリッド性に言及しつつ、出口氏と山村氏との対話は、とりわけ実験作品の地位、社会変化、制度的なもの、非=歴史(不完全な歴史の理解の表明)などをめぐる質疑応答となっている。実験と時代的破裂とのあいだの、社会、制度、伝統的意見におけるドローイングとその変容中の状況とのあいだの、もしくは社会的情緒とアニメーション固有の質とのあいだのつながりが見出される。この記事を締める対話の結論には、将来的な研究テーマを新たに切り開いていくのに価値ある意見が含まれていることだろう。
「基本」というものが何かを言うのは難しい(私にとって? 皆にとって? 現在? それともオールタイム?)。「基本」が何かというのは文脈によって決定されるわけだし、すべての文脈は同じではない。私は常に、違うソースから採ってきたアイデアを組み合わせてきた。「アニメーションに直接関係する文献でなくてもよい」という注意書きがあったので、私個人がお気に入りで、私におって参照すべきと思われた本も含めている。
- RCカータイヤ、RC用品Rcカー用モデルカー用頑丈(銀)
- Jacques Lecoq, Le Corps poétique : un enseignement de la création théâtrale, Actes Sud, 1999
- バウハウスに関する著作
- Betty Edwards, Dessiner grâce au cerveau droit, Mardaga, 2014
- Giannalberto Bendazzi, Pages d'Alexeïeff, Annecy,14e JICA, 1983
- Giannalberto Bendazzi, Animation: A World History, Focal Press, 2015
- Theodor Adorno, Aesthetic Theory, University of Minnesota Press, 1998
これは、日本におけるファン世界に関する議論に貢献する10冊の英語版書籍のリストである。このリストには研究論文や編纂された論文集も含まれる。そのうちほとんどは、人物について、また人物とメディアや資料とのかかわり、または日本でのファン世界の社会的側面に焦点を当てている。そのうち何冊かは日本を飛び越え、世界の中の日本のメディアと資料に関わるファンの行動を研究している。将来的には、これらの文献は、ファン世界に関する日本語版書籍および研究分野としてのファン研究とのより明示的で持続的な対話をもたらし、言語、学問、分野などの境界を越える可能性がある。
- William W. Kelly, ed. Fanning the Flames, SUNY Press, 2004
- イアン・コンドリー著『アニメの魂:アニメの魂: 協働する創造の現場』、2014年、エヌティティ出版
- アン・アリスン『菊とポケモン―グローバル化する日本の文化力』、新潮社、2010年
- リードオーボエリード、オーボエパート、オーボエへのギフト用
- Frenchy Lunning, ed. Mechademia 5: Fanthropologies, University Of Minnesota Press, 2010
- Sharon Kinsella, Adult Manga, Routledge, 2000
- 小魚昆虫エビのための拡張可能な漁網漁網魚網ミニ漁網を研究する
- 南田勝也、辻泉著『文化社会学の視座―のめりこむメディア文化とそこにある日常の文化』、ミネルヴァ書房、2008年。
- Sandra Annett, Anime Fan Communities, Palgrave Macmillan, 2014
- Joseph Tobin, ed. Pikachu's Global Adventure, Duke University Press, 2004
- 横田正夫『アニメーションの臨床心理学』(誠信書房、2006)
- 横田正夫『アニメーションとライフサイクルの心理学』(臨川書店、2008)
- 横田正夫『日韓アニメーションの心理分析: 出会い・交わり・閉じこもり』(臨川書店、2009)
- 横田正夫、Hu, Tze-yue G.『Japanese Animation: East Asian Perspective』(University Press of Mississippi、2013)
- 佐分利奇士乃『今日を生き延びるためにアニメーションが教えてくれること』(学芸みらい社、2018)
- [チューカー] ミニバッグ レディース 斜めがけ ショルダーバッグ PUレザー 小さめ ポシェット 通勤 通学 人気 レトロ
- 西村則昭『アニメと思春期のこころ』(創元社、2004)
- 岩宮恵子『好きなのにはワケがある:宮崎アニメと思春期のこころ』(筑摩書房、2013)
- 小山昌宏・須川亜紀子『アニメ研究入門【応用編】:アニメを究める11のコツ』(現代書館、2018)
- 横田正夫『メディアから読み解く臨床心理学:漫画・アニメを愛し、健康なこころを育む』(サイエンス社、2016)